春になると庭や公園で「ホーホケキョ」と鳴き声が聞こえてきます。
多くの人はその姿を見て「ウグイスだ!」と思いがちですが、実はその鳥、メジロであることがほとんどなのです。
この記事では、「なぜウグイスとメジロを勘違いするのか」「それぞれの特徴の違い」「見分け方」について分かりやすく解説します。
この雑学を要約すると
- 「ホーホケキョ」と鳴くのはウグイスだが、目に見える緑の小鳥はほとんどメジロである
- メジロの特徴は目の白い輪と鮮やかな緑色、ウグイスは茶色っぽく地味で藪に隠れている
- 「ウグイス色」と呼ばれる色は、実はメジロの羽色に由来している
ウグイスとメジロ、なぜ間違われる?
一番の理由は、ウグイスがあまり姿を現さないからです。
- 春に「ホーホケキョ」と鳴くのは ウグイス
- 春に庭先や梅の花にとまっている緑色の鳥は メジロ
ところが、実際のウグイスは藪の中に隠れていることが多く、姿を目にすることは少ないのです。
一方、メジロは花の蜜を吸いに枝先に現れるため、目立ちやすい存在。
つまり、「ホーホケキョ=ウグイスの声」と「見える緑色の小鳥=メジロの姿」が頭の中で結びつき、勘違いが起きやすいのです。

あ!梅の花に緑の小鳥がいる!これってウグイスだよね!



それは違うわ、マナブ。花に来ているその鳥はメジロなの。ウグイスはそんなに人前に出てこないのよ。



えっ!?じゃあホーホケキョって鳴くのは?



それは本物のウグイスの鳴き声。でも姿はなかなか見られないから、多くの人が混同しちゃうのね。
ウグイスとメジロの違い


特徴 | ウグイス | メジロ |
---|---|---|
鳴き声 | 「ホーホケキョ」と美しいさえずり | 地鳴きは「チー、チー」や「ジー」 |
体の色 | 茶色がかった地味な色合い | 鮮やかな緑色 |
目の特徴 | 特になし | 白いアイリング(目の周りが白い) |
行動 | 藪や低木の中でひっそり | 花の蜜を吸いに枝先へ出てくる |
誰でもできる!見分けのポイント
1.目のまわりに白い輪があるかどうか
→ 白い輪があれば メジロ。なければ ウグイス。
2.鳴き声で判断する
→ 「ホーホケキョ」なら ウグイス。短い声で「チー」と鳴くのは メジロ。
3.どこにいるか
→ 人目につく枝先や花にいるのは メジロ。
→ 茂みの中で鳴き声だけが聞こえるのは ウグイス。
豆知識:実は「ウグイス色」はメジロの色だった!?
私たちが普段「ウグイス色」と呼んでいる緑がかった黄緑色。
実はこれはウグイスの羽色ではなく、メジロの色に近いのです。
本物のウグイスは、もっと地味な茶色っぽい羽をしています。
つまり「ウグイス色=メジロ色」というのが本当のところなのです。
ウグイスとメジロを知るともっと春が楽しくなる
正しく見分けられるようになると、散歩や花見がもっと面白くなります。
「ホーホケキョ」と声が聞こえたら、耳を澄ませて藪の中を探してみましょう。
そして梅や桜にとまっている鮮やかな小鳥を見つけたら、それはきっとメジロです。
まとめ
- 「ホーホケキョ」と鳴くのはウグイスだが、目に見える緑の小鳥はほとんどメジロである。
- メジロの特徴は目の白い輪と鮮やかな緑色、ウグイスは茶色っぽく地味で藪に隠れている。
- 「ウグイス色」と呼ばれる色は、実はメジロの羽色に由来している。
次に公園や庭先で小鳥を見かけたとき、「あれは本当にウグイス?それともメジロ?」と観察してみると、散歩や花見がもっと面白くなりますよ。