「哺乳類=赤ちゃんを産む」
そんな常識を、真っ向から裏切ってくる生き物がいます。
それが カモノハシ。
くちばしはアヒル、足には水かき、オスは毒を持ち、しかも卵を産む哺乳類。
もはや「生物界のバグ」と言われることもある存在ですが、そこにはちゃんとした進化の理由があるのです。
この記事では、
「なぜカモノハシは哺乳類なのに卵を産むのか?」
という疑問を、進化・分類・生態の観点からわかりやすく解説します。
この雑学を要約すると
- カモノハシは卵を産むが、母乳で育てる立派な哺乳類
- 卵を産む理由は、進化の途中段階の特徴を残した「単孔類」だから
- 進化は優劣ではなく、環境に合えばその形のまま残る
カモノハシは本当に哺乳類?

結論から言うと、間違いなく哺乳類です。
理由はシンプルで、次の特徴を持っているから。
- 体毛がある
- 肺呼吸をする
- 母乳で子育てをする
特に最後の「母乳」が重要。
哺乳類の定義は「胎生かどうか」ではなく、乳腺を持ち、子に乳を与えるかなのです。
マナブでもさ、卵産むって聞いた瞬間に“爬虫類寄り”って思っちゃうんだけど…



哺乳類=出産、って思い込みが強すぎるんだ。
卵を産む哺乳類は他にもいる?
実は、カモノハシだけではありません。
ハリモグラも同じく卵を産む哺乳類です。
この2種類は、哺乳類の中でも特別なグループ
👉 単孔類(たんこうるい)
に分類されます。
単孔類の特徴
- 卵を産む
- 肛門・尿道・生殖器が1つの穴(単孔)
- 進化的にとても古い
つまり、哺乳類の中でも“原始的な姿”を残している存在なのです。
なぜカモノハシは卵を産むのか?
理由を一言で言うなら、
→進化の途中段階をそのまま残してきたから
約2億年前、哺乳類の祖先は爬虫類に近い生き物でした。
そこから進化の過程で、
- 卵を産む
- 体温を一定に保つ
- 母乳で育てる
といった特徴が少しずつ組み合わさっていきます。
カモノハシはその途中段階で、
「卵を産む+母乳で育てる」
というスタイルを完成させ、そのまま生き残った“生きた化石”的存在なのです。



じゃあ、進化に取り残されたってこと?



違うよ。むしろ“その環境では完成形だった”から残ったんだ。
卵なのにミルク?カモノハシの子育てがすごい
ここが一番ややこしいポイントですが、
カモノハシには乳首がありません。
じゃあどうやって母乳をあげるのかというと…
→お腹の皮膚からミルクがにじみ出る
子どもは、そのミルクを毛をなめるようにして飲むのです。
かなり原始的ですが、ちゃんと哺乳類。
なぜ胎生(お腹で育てる)に進化しなかった?
これは環境が大きく関係しています。
- オーストラリアという孤立した大陸
- 天敵が比較的少なかった
- 水辺中心の生活で卵管理がしやすかった
そのため、
胎生に進化する強い必要がなかった
と考えられています。
進化は「優れている方向」ではなく、
→生き残れる方向に進む
という好例ですね。
【豆知識】実はカモノハシ、電気を感じる
カモノハシのくちばしには、
電気受容器があり、獲物の筋肉が発する微弱な電気を感知できます。
つまり、
- 目を閉じて
- 水中で
- 電気だけを頼りに狩りをする
という、SFみたいな能力持ち。
カモノハシが教えてくれる進化の面白さ
カモノハシは、
「哺乳類とは何か?」
「進化とは何か?」
を考えるうえで、最高の教材です。
常識から外れているように見えて、
実は進化の歴史をそのまま体現している存在。
まとめ
- カモノハシは卵を産むが、母乳で育てる立派な哺乳類
- 卵を産む理由は、進化の途中段階の特徴を残した「単孔類」だから
- 進化は優劣ではなく、環境に合えばその形のまま残る
「変わっている=未熟」ではない。
カモノハシは、進化の多様性そのものなのです。








