海の動物園や水族館でよく見かける「アザラシ」「アシカ」「オットセイ」「トド」「セイウチ」。どれも似ているけど、「実際どう違うの?」と疑問に思ったことはありませんか?
この記事では、それぞれの特徴や見分け方を分かりやすく解説します。水族館での観察が10倍楽しくなるかも!
この雑学を要約すると
- アザラシは耳たぶがなく、陸上ではゴロゴロ移動
- アシカとオットセイはよく似ているが、毛やサイズで違いがある
- トドとセイウチは大型で、セイウチは牙があるのが最大の特徴
そもそも彼らの共通点は?
まず、この5種類の動物はすべて「鰭脚類(ききゃくるい)」と呼ばれるグループに属しています。鰭脚類とは、四肢がヒレ状になっていて、水中での生活に適応している哺乳類のこと。
では、それぞれの違いに迫ってみましょう!
アザラシの特徴
・分類:アザラシ科
・耳たぶがない(外耳がない)
・前足は小さく、ヒレ状で泳ぐのが得意
・陸上では腹ばいになってゴロゴロ転がるように移動
・丸っこくて可愛い見た目
代表的な種類:ゴマフアザラシ、ゼニガタアザラシ
「アザラシの鳴き声、聞いたことある?」
実はアザラシは、鳴き声で仲間とコミュニケーションをとります。種類によっては「キューキュー」や「グォーグォー」と鳴き分けることが出来るんです!
アシカ・オットセイの特徴
アシカとオットセイは「アシカ科」に分類される仲間です。似ていますが、いくつかの違いがあります。
アシカ
- 外耳(耳たぶ)がある
- 後ろ足を体の下にたたんで、陸上を四つん這いで歩ける
- 鳴き声が大きく「ワンワン!」と吠えるように鳴く
代表的な種類:カリフォルニアアシカ(ショーでよく見る)
オットセイ
- アシカに似ているが、毛がふさふさしていて密度が高い
- より小型で、泳ぎが得意
- 一般的には寒い地域に多い
代表的な種類:キタオットセイ、ミナミオットセイ

えーっと…アシカとオットセイって似てるけど、どっちが水族館でショーしてるの?



それは主にカリフォルニアアシカね。芸達者で人懐っこい性格だから、ショー向きなのよ。



アザラシは歩けないからショーには出ないんだね!



そう。アザラシは陸ではゴロゴロしか移動できないから、演技には不向きなのよ。
トドの特徴
- アシカ科で最大の体を持つ
- オスは体長3m・体重1トン超えの巨体になることも
- 陸上を四つん這いで歩ける
- 鳴き声はドスの利いた「オォーン!」
代表的な種類:トド(そのまま!)
豆知識:トドのオスは繁殖期に複数のメスを囲い込んでハーレムを作ることがある!
セイウチの特徴
- 分類:セイウチ科(セイウチ科は1種のみ)
- 唯一、牙があるのが最大の特徴(オスもメスも持つ)
- 非常に大きく、体重は1トンを超える
- ヒゲ(触毛)が発達しており、エサを探すときに使う
- 極寒の北極圏に生息
豆知識:セイウチの牙は氷に穴を開けたり、氷上に上がるときに使う便利ツール!
見分けポイント早見表
動物名 | 外耳 | 移動 | 特徴的な見た目 | サイズ |
---|---|---|---|---|
アザラシ | なし | ゴロゴロ | 丸っこい・可愛い | 小〜中 |
アシカ | あり | 四つん這い | スマートな体型 | 中 |
オットセイ | あり | 四つん這い | 毛が密集・小型 | 小〜中 |
トド | あり | 四つん這い | 巨体・どっしり | 大 |
セイウチ | あり | 四つん這い | 牙とヒゲ | 最大級 |
まとめ
・アザラシは耳たぶがなく、陸上ではゴロゴロ移動
・アシカとオットセイはよく似ているが、毛やサイズで違いがある
・トドとセイウチは大型で、セイウチは牙があるのが最大の特徴
もし今度、水族館や動物園に行く機会があれば、この記事を思い出してそれぞれの違いをチェックしてみてくださいね!