「飛行機に乗ると“ポイント”じゃなく“マイル”が貯まるのはなぜ?」
日常生活ではクレジットカードやネット通販で「ポイント」が貯まるのが当たり前なのに、なぜ航空業界だけ「マイレージ」や「マイル」と呼ぶのでしょうか?
実は、これには歴史的な背景と、航空業界特有の戦略が関係しています。
この雑学を要約すると
- 「マイレージ」という名称は飛行距離(mile)に由来する
- 初期の制度では搭乗距離がマイル加算の基準だった
- 現代では実質ポイント制度だが、名称として「マイル」が定着している
マイレージとは?ポイントとの違い

まず基本を押さえましょう。
- マイレージ(Mileage)=「距離」
- ポイント(Point)=「単なる加点方式」
「マイレージ」はその名の通り、飛行機で移動した距離(mile)に応じて貯まる仕組みで、そもそも名前の由来が異なります。
「マイレージ」という言葉が使われるようになった理由
1981年、アメリカのアメリカン航空が導入した「AAdvantageプログラム」が、世界初の本格的なマイレージ制度と言われています。
この制度では、搭乗距離に応じてマイル(mile)が貯まり、無料航空券やアップグレード特典に交換できるというものでした。
つまり、「マイルを貯める」=「どれだけ飛行機に乗ったか」が基準だったのです。これが「ポイント」ではなく「マイレージ」という呼び名が定着した大きな理由です。

どうして飛行機だけ「ポイント」じゃなくて「マイル」って呼ぶの?他のサービスと違ってて変じゃない?



良い質問ね。もともと航空業界では「移動距離」がサービスの価値だったの。だから距離の単位である「mile(マイル)」をそのまま使ったのよ。



なるほど!だから「マイレージプログラム」って呼ぶんだね。



そうそう。でも今では距離だけじゃなく、運賃や搭乗クラスでも貯まり方が変わるから、ちょっと複雑なの。最近は「ポイント制」に近づいてきてる部分もあるのよ。
航空会社によって呼び名が違う?
面白いことに、ANAやJALでも実際の表現は微妙に違います。
- JAL:JALマイレージバンク(JMB)
- ANA:ANAマイレージクラブ(AMC)
最近では「航空会社独自のポイントプログラム」的な側面も強くなっていて、厳密な「距離」ではなく、料金やキャンペーンなどによって加算マイルが変動するようになっています。
役に立つ豆知識
- 1マイルは約1.6キロメートル。日本国内線なら片道300〜600マイル前後貯まることが多い。
- マイルには有効期限がある(JAL:36カ月、ANA:36カ月)。失効前に交換を!
- Tポイントや楽天ポイントをマイルに交換できる方法もあるので活用すべし!
まとめ
・「マイレージ」という名称は飛行距離(mile)に由来する
・初期の制度では搭乗距離がマイル加算の基準だった
・現代では実質ポイント制度だが、名称として「マイル」が定着している
「マイル」や「マイレージ」は、ただの“飛行機ポイント”ではなく、歴史と仕組みに裏打ちされた奥深いシステムなんです。
ちょっとした知識で、旅がもっとお得で楽しくなりますよ!