ピアノのように見えて、でも全然違う音が出る…それがエレクトーン。1台でオーケストラのような演奏をしている動画をYouTubeで見たことがある方も多いのではないでしょうか?
その時こんなことを思いませんでしたか?
「どうしてそんなにたくさんの音が出せるの?」「どうやって自動的に音色を変えたの?」
そんな疑問を持ったあなたに向けて、今回はエレクトーンの仕組みと、自動的に音が変わる理由を、初心者でもわかるように解説します!
この雑学を要約すると
- エレクトーンはアレンジが多彩な電子的オルガン
- 音源とデジタル処理、レジストデータを活用することで、多彩な音を自動的に切り替え可能
- 足鍵盤やエフェクト機能、自動伴奏などを使えば、たった1人でバンド演奏もできる!
エレクトーンとは?電子ピアノとの違い
エレクトーンは、ヤマハが開発した電子オルガンの一種で、以下のような特徴があります。
- 鍵盤が3つ(上鍵盤・下鍵盤・足鍵盤)あり、両手と両足を使って演奏
- 音色が数百種類以上あり、ドラム・弦楽器・金管楽器なども演奏可能
- 自動伴奏機能やエフェクトが豊富で、1人でバンド演奏のような演出ができる

エレクトーンは“演奏+アレンジ”が同時にできる、まさに音のマルチプレイヤーよ!
一方、電子ピアノは、ピアノのような外見で、アコースティックピアノの音と弾き心地を再現することを目的とした電子楽器です。
- 鍵盤は1段(88鍵が主流)
- ピアノの音をリアルに再現したサンプリング音源を使用
- 音色は少なめ(10~30種類程度)で、ピアノ・エレピ・オルガンなどが中心



つまり電子ピアノは“ピアノに近い練習や演奏”をしたい人向けなんだね!
項目 | エレクトーン | 電子ピアノ |
---|---|---|
鍵盤数 | 上下2段+足鍵盤(3段) | 1段(88鍵が主流) |
音色の数 | 数百~数千 | 10~30種類程度 |
目的 | 多彩な楽器演奏・アレンジ・表現力重視 | ピアノの練習・演奏 |
自動伴奏 | あり(多彩) | 基本的になし |
向いている人 | 幅広い音楽を楽しみたい人、アレンジ好き | ピアノ演奏に集中したい人 |
音が変わる仕組みとは?
エレクトーンの最大の特徴が、「音色(おんしょく)」を自由に変えられること。
その秘密は、「音源」と「デジタル信号処理」にあります。
音源ってなに?
エレクトーンの音のもととなるのが音源(おんげん)。
これは、いろんな楽器の音を録音したり、プログラム的に合成したりしたサウンドデータの集まりです。



ヤマハのエレクトーンには『AWM音源』や『FM音源』などが使われているの。実際の楽器の音を再現するための“音のレシピ”ってところね!
音色はどうやって変えるの?
音色を変えるには大きく3つの方法があります。
①上段と下段の鍵盤の間にある「レジストレーションボタン」を操作
→指で演奏している途中に指で操作が必要なため、あまり使わない


②足鍵盤の奥にあるペダルのボタンを操作
→手動での切り替えではよく使う
③「レジストデータ」を使用して自動的に音色を変える
自動で音が切り替わる?「レジストデータ」の秘密
エレクトーンの上級者や演奏者がよく活用するのが、レジストデータ(レジストレーションデータ)という機能。
これは、音色・リズム・テンポ・エフェクトなどをまとめて登録・記録しておけるプリセットです。



えっ!?自動的に音もリズムも全部変わっちゃうの?



そうよ。曲の進行に合わせて自動で切り替えることができるの。これを使えば、演奏中に忙しく設定をいじる必要がなくなるわ♪
音に表情をつける機能も豊富!
エレクトーンは、ただ音を変えるだけじゃありません。音の出し方や雰囲気を変える機能もあります。
- 自動伴奏機能(リズムパターン):ワンタッチでドラムやベースが入る
- エフェクト(効果):リバーブ(残響)やコーラス(厚み)を追加できる
- タッチレスポンス:鍵盤を強く弾くと音が大きくなるなど、演奏に表情をつける



1人でオーケストラやバンドをやってるみたいでスゴイ!
まとめ
・エレクトーンはアレンジが多彩な電子的オルガン。
・音源とデジタル処理、レジストデータを活用することで、多彩な音色を自動的に切り替え可能。
・足鍵盤やエフェクト機能、自動伴奏などを使えば、たった1人でバンド演奏もできる!
音の仕組みがわかれば、エレクトーンはもっと楽しくなる!
あなたも今日から“音の演出家”になってみませんか?
レジストデータはネット上でも配布されている!
ヤマハ公式やユーザーコミュニティでは、人気曲に対応したレジストデータがダウンロード可能。初心者でも簡単にプロっぽい演奏が楽しめますよ♪
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