近年、キッチンカー(移動販売)は初期費用を抑えた飲食ビジネスとして注目を集めています。しかし、いざ始めようとすると気になるのが「出店場所の費用」ですよね。場所によっては1日で大赤字なんてことも……。
この記事では、キッチンカー出店の場所代の相場や選び方のポイントを、実例とともに分かりやすく解説。さらに、実際に役立つ豆知識や費用を抑える方法も紹介します!
この雑学を要約すると
- 出店場所代は1日3,000〜50,000円が相場で、場所によって大きく異なる
- 出店料は変動制の場所もあり、売上に応じて支払うケースもある
- 売上ではなく「利益=客単価×利益率×客数」で考えることが黒字化のカギ
キッチンカー出店の場所代はどれくらい?

出店料は「1日ごとの固定料金」が一般的です。
出店場所 | 相場(1日あたり) | 備考 |
---|---|---|
オフィス街(ランチタイム出店) | 3,000〜12,000円 | 昼2~3時間限定が多く、平日中心。高回転がカギ |
フェス・大型イベント | 10,000〜50,000円 | 入場者数に比例して高額に |
商業施設の駐車場 | 5,000〜15,000円 | 曜日やテナントの客層で変動あり |
公園・駅前 | 3,000〜10,000円 | 許可制。混雑時は抽選も |
個人所有地(空きスペース) | 0〜10,000円 | 交渉次第。継続契約も可能 |
キッチンカーマルシェ | 5,000〜20,000円 | 固定ファンが付きやすい |

オフィス街って出店料はそんなに高くないのに、ランチタイムはお客さん多そうだね!



そうなのよ。オフィス街は2~3時間で売り切るスピード勝負。でも、その分高回転が狙える人気スポットなの。



でも、売上が多くても利益が出ないってこともあるの?



まさにそこが重要!“客単価”だけじゃダメ。利益=客単価×利益率×客数で考えないと、本当の収支は見えてこないわよ。
出店料が変動制になる場合も?
最近では、「売上の10~30%を出店料として支払う」変動制(歩合制)も増えています。
変動制が採用される場所の例:
- 商業施設内やイベント会場(固定費+歩合のミックスもあり)
- マッチングサービス経由のスペース
- 売上実績を重視するテナントや地主
✅ メリット:売れなかったときのリスクが低い
❌ デメリット:売れたときの利益が削られる
利益を出すには「客単価×利益率×客数」の計算が必須!
単に「出店料1万円、800円の商品を30人に売った=14,000円の売上」と思いがちですが、そのうちいくらが利益になるかが重要です。
例:日販24,000円、利益率30%、出店料1万円の場合
利益=24,000円 × 0.3 = 7,200円
純利益=7,200円 − 出店料10,000円 =▲2,800円(赤字!)
→ 利益率を上げる or 出店料を抑える or 売上を増やさないと黒字になりません!
出店料を安く抑える3つのコツ
① 地元イベントや商店街に積極参加
地方自治体のイベントは、出店料が格安か無料なことも。地元密着型のマルシェはリピーターもつきやすい!
② SNSで「#キッチンカー募集」を探す
空きスペースを探している店舗オーナーがSNSで出店者を募集していることがあります。直接交渉で安く契約できる可能性も◎
③ 専用マッチングサービスを活用
- 商業施設や駅前スペースを手軽に検索&予約
- 出店条件・売上歩合も事前に確認可能
まとめ
・出店場所代は1日3,000〜50,000円が相場で、場所によって大きく異なる
・出店料は変動制の場所もあり、売上に応じて支払うケースもある
・売上ではなく「利益=客単価×利益率×客数」で考えることが黒字化のカギ
キッチンカーは思いつきだけで出店すると、売上があっても赤字になるケースもあります。実際は出店料や利益率、客数のバランスがとても重要です。
だからこそ、出店場所の選定とコスト意識、そして収支管理ツールの活用がカギになります。