【パンの語源】なぜ“パン”と呼ぶの?知られざる言葉のルーツを解説!

朝食やランチに欠かせない「パン」。でも、よく考えてみると、「英語だと”ブレッド”なのに、なぜ“パン”っていうの?」と疑問に思ったことはありませんか?この記事では、パンの語源や由来を紐解きながら、パンが日本に伝わった背景や、世界の呼び名との違いも紹介していきます。

この雑学を要約すると

  • 「パン」はポルトガル語「pão」に由来し、16世紀に日本に伝来した言葉
  • 日本でパンが本格的に普及したのは明治時代以降、西洋化とともに広まった
  • 世界ではさまざまな呼び名があり、多くがラテン語の「panis」に由来している
目次

「パン」の語源はポルトガル語だった!

実は、「パン」という言葉はポルトガル語の「pão(パォン)」が語源です。
16世紀半ば、キリスト教の布教活動を行っていたポルトガル人宣教師
が、日本にパンを持ち込んだことが始まりとされています。

その頃の日本では、発酵食品や小麦を使った食文化はありましたが、パンのような焼き菓子はほとんど知られていませんでした。異国の料理として受け入れられたパンは、名前もそのまま「pão」に由来する「パン」として広まったのです。

マナブ

なんで“パン”ってポルトガル語由来なんだろう?

知恵の妖精ミネル

いい質問だね、マナブ。実は16世紀の日本に最初にやってきたヨーロッパ人がポルトガル人だったの。だから彼らの言葉がそのまま残ったのよ。ちなみに、フランス語では“pain(パン)”、英語では“bread(ブレッド)”って言うわ。

マナブ

なるほど〜!“bread”じゃなくて“パン”になったのは、日本に来た順番によるものだったんだね!

パンが日本に定着したのは明治時代から

実は、ポルトガル人がパンを伝えた16世紀当時は、それほど一般に普及しませんでした。
当時の日本人の主食はお米であり、パンはあくまで珍しい舶来の食べ物という位置づけだったのです。

本格的にパンが日本で食べられるようになったのは、明治時代以降。西洋化が進む中で、軍隊の食事や学校給食などにパンが取り入れられ、徐々に一般家庭にも広がっていきました。

世界ではどう呼ばれている?「パン」の国際比較

国によって、パンの呼び名はまちまちです。
いくつかの例を見てみましょう。

国名呼び方語源の違い
ポルトガルpão(パォン)ラテン語“panis”から
フランスpain(パン)同上
英語bread(ブレッド)ゲルマン系の言語から
ドイツ語Brot(ブロート)同上
イタリアpane(パーネ)ラテン語由来

このように、ラテン語の“panis”が元になっている国が多い一方で、英語やドイツ語のように別系統の呼び方をしている言語もあります。

豆知識:日本初のパン屋さんは?

日本で最初のパン屋とされるのは、1869年(明治2年)に東京・木村屋總本店が開業したのが始まり。
特に有名なのが、「あんパン」を生み出したことです。この和と洋の融合が、日本人の口に合うパン文化の始まりとなりました。

まとめ

・「パン」はポルトガル語「pão」に由来し、16世紀に日本に伝来した言葉。
・日本でパンが本格的に普及したのは明治時代以降、西洋化とともに広まった。
・世界ではさまざまな呼び名があり、多くがラテン語の「panis」に由来している。

「実は“パン”ってポルトガル語が語源なんだよ」
この一言、ちょっとした雑談に使えますよ!

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