「格闘技の“リング”って、なんで丸くないの?」
そんな疑問を抱いたことはありませんか?ボクシングやプロレスなど、多くの格闘技で使われるリングは、見た目は明らかに四角い――なのに「リング(Ring=輪)」と呼ばれているのはなぜでしょうか?
この記事では、言葉のルーツや格闘技の歴史、そして豆知識まで含めて、わかりやすく解説していきます!
この雑学を要約すると
- 語源は18世紀のイギリスのボクシングで、人が作る“輪”がリングの由来
- 視認性、戦術性、安全性などから、四角形が現在の主流に
- UFCの八角形など、競技によって形が異なる場合もある
リングは“円”じゃない!?呼び名の由来をたどる

実は「リング」という言葉が使われ始めたのは、18世紀のイギリスのボクシングからといわれています。当時はロープや柵で囲まれたものではなく、観客たちが人の輪(circle)を作って囲むスタイルで試合が行われていました。
つまり、「人の輪=リング」が語源なんですね。
この名残で、後にロープで囲まれた四角い舞台が登場しても、呼び方だけはそのまま「リング」として定着していったのです。

でも、今は完全に四角いのに、“リング”なのはおかしくない?



たしかに形は変わっても、言葉は伝統として残ることがあるのよ。



なるほど、言葉って奥が深い!
なぜ四角い形が採用されたのか?
では、なぜ現在のように「四角いリング」になったのでしょうか?
これにはいくつかの理由があります。
観戦のしやすさ
四角くすると、観客が均等に見やすくなるため。円形よりも角からの視認性が高く、テレビ中継にも適しています。
コーナーが必要だった
プロレスやボクシングでは、「コーナーに追い詰める」という戦術があります。円形には「角」がないため、戦術の幅が狭まってしまうのです。
ロープの設置が簡単
四角形だとロープを張るのがシンプルで頑丈にできるという、構造上のメリットもあります。
豆知識:UFCは“八角形”のリング!?
総合格闘技(MMA)の大会「UFC」では、“オクタゴン”と呼ばれる八角形のリングが使われています。これは安全性や視認性を重視した独自の設計で、選手が隅に詰まりにくいように設計されているんです。



リングって、競技によって形が違うんだね。まさか八角形まであるとは…!



実は“相撲”も土俵は四角く囲っているけど、勝負の場は円(丸)なの。文化ごとに違いがあって面白いでしょ?



世界のリング、全部調べてみたくなった!
まとめ
- 語源は18世紀のイギリスのボクシングで、人が作る“輪”がリングの由来
- 視認性、戦術性、安全性などから、四角形が現在の主流に
- UFCの八角形など、競技によって形が異なる場合もある
格闘技の「リング」が四角い理由、意外と知られていなかったのではないでしょうか?
言葉のルーツや形の変遷を知ることで、試合観戦もさらに面白くなるはずです。
次に格闘技を見るときは、「このリング、なぜこの形なのか?」という視点でも楽しんでみてくださいね!