「スケボー」「サーフィン」「ブレイキン」など、近年のオリンピックで新しく見かける競技が増えていますよね。
一方で、「野球・ソフトボール」「空手」など、一度正式種目になったのに次の大会では外れてしまうケースもあります。
では、オリンピックで正式種目が入れ替わる仕組みは一体どうなっているのでしょうか?
今回はその舞台裏を分かりやすく解説します!
この雑学を要約すると
- オリンピックの正式種目はIOCが選定し、開催国が提案できる方式もある
- 世界的な人気・男女比・設備コストなどが採用や除外の判断基準
- 五輪は「時代の映し鏡」―流行・文化・社会意識が競技選定に反映されている
正式種目を決めるのは「IOC(国際オリンピック委員会)」

オリンピックの競技種目を決めているのは、IOC(International Olympic Committee/国際オリンピック委員会)です。
IOCは「どの競技がオリンピック精神にふさわしいか」を基準に選定しています。
実は、正式種目は永久的に固定されているわけではなく、オリンピックごとに見直しが行われています。

オリンピックって一度決まった種目はずっと続くと思ってたよ!



そうじゃないの。IOCは“時代に合った競技”を重視しているのよ。だから新しいスポーツが採用されることもあるの。



なるほど!たとえばスケボーやブレイキンとか?



そう。若者に人気のある競技を入れることで、世界中の注目を集めたいという狙いもあるのよ。
種目追加の仕組み:「主催国提案方式」と「IOC採用方式」
オリンピックの正式種目には、実は2つのルートがあります。
- IOCが正式に採用する方式
→ 世界的に普及しているスポーツを中心に検討。
→ 男女平等・地域バランス・競技人口などが考慮される。 - 開催国が提案する方式(追加種目)
→ 開催国が独自に競技を提案し、IOCの承認を得る。
→ 例:2020年東京五輪では、空手・スケートボード・サーフィン・野球/ソフトボール・スポーツクライミングの5競技が追加。
つまり、開催国が推す競技は、その大会限定で採用されることもあるのです。
これが「東京ではあったけど、パリでは無い」現象の理由です。
種目が外れる理由
オリンピックの種目が外れるのにも、明確な理由があります。
主なポイントは以下の通りです。
- 世界的な競技人口の減少
- 放映価値や観客人気の低下
- 男女比の不均衡(男女種目のバランス重視)
- 設備コストの高さや安全性の問題
たとえば「野球・ソフトボール」は日本やアメリカでは人気ですが、世界的にはプレー人口が偏っているため、
一度外された経緯があります。



なるほど、世界での人気も関係してるんだね!



ええ。オリンピックは“全世界の祭典”だから、特定の国だけ盛り上がる競技は外されやすいの。



でも、国によっては自国のスター選手を出したい気持ちも分かるなあ。



だから開催国提案方式があるのよ。文化をアピールする意味もあるの。
時代とともに変化する五輪種目
オリンピックは、単なるスポーツ大会ではなく“時代の鏡”でもあります。
若者文化やジェンダーバランス、環境意識など、社会のトレンドが種目に反映されていくのです。
たとえば、パリ2024ではブレイキン(ブレイクダンス)が初採用。
一方、ロサンゼルス2028ではクリケット・ラクロス・フラッグフットボールなどが復活予定。
つまり、「今どきの世界を象徴するスポーツ」が選ばれているのです。
まとめ
- オリンピックの正式種目はIOCが選定し、開催国が提案できる方式もある
- 世界的な人気・男女比・設備コストなどが採用や除外の判断基準
- 五輪は「時代の映し鏡」―流行・文化・社会意識が競技選定に反映されている
オリンピックの種目が変わるたび、「なぜこの競技が?」と驚くこともありますよね。
でもその裏には、世界のスポーツ文化をつなぐための深い意図が隠されています。
次の大会では、あなたの好きなスポーツが脚光を浴びるかもしれませんよ!