コンビニやスーパー、自動販売機で毎日のように見かけるペットボトル。実は「お茶」「炭酸飲料」「水」など、中身の種類によって使われるペットボトルの形状が違うって知っていましたか?
今回は、普段気にも留めないペットボトル容器のヒミツを深掘りしていきます!
この雑学を要約すると
- ペットボトルは中身によって形状が違う
- 炭酸飲料には「圧力に強い構造」、お茶には「熱に強い構造」、水には「軽量化重視」
- リサイクル時はラベルとキャップを分別するのがエコ!
中身によってペットボトルの「構造」が違う理由
ペットボトルは「PET(ポリエチレンテレフタレート)」という素材が主に使われていますが、同じPETでも中身によって厚さや構造が違います。
これは、飲み物の性質に合わせて最適な保存環境を保つためです。
たとえば:
水用ペットボトル
最もシンプル。薄くて軽いボトルが主流で、持ち運びやすさを重視。
炭酸飲料用ペットボトル
炭酸の圧力に耐えるため、ボトルが厚くて硬い。底も「星形」で強度を高めている。
お茶・ジュース用ペットボトル
炭酸が入っていないため、柔らかめのボトルが多く、リサイクルしやすい設計。

炭酸飲料のペットボトルって、なんで底が星みたいな形なの?カッコいいけど、デザイン重視なの?



それは「ペタロイド底」と呼ばれている形で、内圧に耐えるための工夫なんだ。炭酸の圧力は結構強いから、平らな底だと破裂しやすいのよ。



へえ〜!じゃあ、お茶とか水のペットボトルが平らなのは、圧力がないから大丈夫ってことなんだね!



その通り。見た目は似ていても、機能性は全然違うのよ。
ペットボトルの「リブ構造」って?
リブとは、ペットボトルの表面にある縦や横の溝のこと。これにもちゃんと理由があります。
- 強度の向上:リブがあることで、へこみにくく、つぶれにくい。
- 持ちやすさの向上:手が滑りにくく、持ちやすくなる。
- 変形防止:加温や冷却による変形を防止。
特にお茶系ペットボトルに多いリブは、製造時に高温で充填されることから、変形を防ぐ目的もあります。
実は「無菌充填」と「ホットパック」も違いのカギ
ペットボトル飲料は大きく分けて2つの製造方法があります。
- ホットパック充填:お茶やジュースに多く、飲料を高温にしてボトルに詰める。 →高温に耐えるボトルが必要なので、リブや厚みが必要。
- 無菌充填:水や一部のお茶に使われる。飲料とボトルを殺菌し、常温で詰める。 →ボトルの厚みは薄くて済む。
覚えておきたい!リサイクルの豆知識
ペットボトルをリサイクルするとき、ラベルとキャップは外すのがマナーです。これは、それぞれ素材が違うため。
- キャップ:主に「PP(ポリプロピレン)」または「PE(ポリエチレン)」
- ラベル:多くが「PS(ポリスチレン)」または「PETの別種」
リサイクル効率を高めるためにも、ラベルをはがして、キャップを分別するのを忘れずに!
まとめ
・ペットボトルは中身によって形状が違う
・炭酸飲料には「圧力に強い構造」、お茶には「熱に強い構造」、水には「軽量化重視」
・リサイクル時はラベルとキャップを分別するのがエコ!
ペットボトル、ただの容器と思っていたけれど、実はすごく考えられた設計がされているんですね。
次にペットボトルを手に取るとき、ちょっと観察してみたくなりませんか?