“同担拒否”ってなぜ起きる?オタク心理の深層に迫るメカニズムとは

SNSやイベントなどでよく見かける「同担拒否」という言葉。
これは、同じ推し(=好きなアイドルやキャラクター)を応援している他人を拒絶する感情のことを指します。

たとえば「◯◯くんが好き!」という人が、同じく◯◯くん推しの他人に対して不快感や嫉妬心を抱いてしまうような状態。
単なるライバル心に見えるこの現象、実は心理学的にも深いメカニズムがあるんです。

この雑学を要約すると

  • 同担拒否は「独占欲」や「共感性羞恥」など、心理的要因によって生まれる
  • 拒否感の程度には個人差があり、無理に克服しようとしなくてもよい
  • 距離感や表現の工夫で、自分の推し活をより快適に楽しむことができる
目次

同担拒否の心理的なメカニズム

①「自己投影」と「独占欲」

「推し」は、ファンにとって単なる憧れではなく、自分自身を投影する対象でもあります。
好きな推しに自分の気持ちを重ねることで、「推し=自分の一部」と感じてしまうのです。
そのため、「自分と同じくらい推しを好きな人」が現れると、自分の特別な感情が脅かされるように感じてしまいます。

そしてここに深く関わってくるのが「独占欲」です。

独占欲とは?

独占欲とは、自分だけがその対象を所有したい・支配したいと願う感情のこと。
これは恋愛や友情でも見られる自然な感情ですが、「推し」に対しても同様に発生します。

ファンは心の中で「推しと一番近い存在でいたい」「私だけが分かっている」と思う傾向があります。
しかし、同じ熱量で推しを応援する人が現れると、
「その人の方が推しに近い存在なのでは…?」という不安嫉妬心が刺激されてしまうのです。

このように、独占欲は「推しを好き」という感情が深いほど強くなり、
同担に対する拒否感や競争意識の原因になっていきます。

② 共感性羞恥(きょうかんせいしゅうち)

これは、他人の言動が恥ずかしく感じてしまう心理
たとえば、SNSで他の同担が「◯◯くんが私を見つめてくれた!」と投稿しているのを見ると、
「自分も同じこと思ってたけど、口に出すのは恥ずかしい……」とモヤモヤする。
このような “照れ” や “羞恥心” から、他の同担に嫌悪感を抱くこともあります。

マナブ

なんで“同じ人が好き”ってだけで仲良くなれないこともあるんだろう? 推しが一緒なら話が合うと思うけど…

知恵の妖精ミネル

フフ、そこが“推し活”の奥深いところなのよ。人はね、“特別な存在でいたい”という欲求が強いの。
同じ推しを愛してる人が近くにいると、自分の“特別”が薄れてしまうと感じちゃうのよ。

マナブ

なるほど…。でも、ファンが増えたら推しも嬉しいはずなのに…不思議だなあ。

知恵の妖精ミネル

理屈ではそうだけど、感情は別なのよ。

同担拒否にもレベルがある?

実は「同担拒否」にもグラデーションがあります。以下は例です。

タイプ特徴
軽度同担拒否イベントでは避けたいけどSNSでは絡める
中度同担拒否推しの話は好きだけど、同担のリアクションに敏感
重度同担拒否同担は見たくもない、SNSもブロック対象

豆知識:実は「同担歓迎」な人も多い!

最近では「同担歓迎(どうたんかんげい)」というスタンスの人も増えています。
これは同じ推しのファンと仲良くしたい、語り合いたいというオープンな考え方。

推し活を楽しく、快適に進めるためには「推し活本」を参考にするのもありですね。

同担拒否とうまく付き合うには?

1. 感情を否定しない
同担拒否の気持ちは自然なもの。まずは「こう思ってしまう自分」を責めないことが大切です。

2. 距離感をうまく保つ
SNSではミュート、現場では物理的に距離をとるなど、心地よい距離を意識しましょう。

3. 「推しへの気持ちは自分だけのもの」と信じる
誰が何を言おうと、あなたの“推しへの愛”は誰にも奪えません。

まとめ

・同担拒否は「独占欲」や「共感性羞恥」など、心理的要因によって生まれる。
・拒否感の程度には個人差があり、無理に克服しようとしなくてもよい。
・距離感や表現の工夫で、自分の推し活をより快適に楽しむことができる。

推し活に“正解”はありません。
大切なのは、自分が気持ちよく応援できるスタイルを見つけること
「同担拒否」もまた、推しを愛する気持ちの表れのひとつ。
無理に誰かと仲良くする必要もないし、拒否する自分を責める必要もありません。

自分らしく、あなたの“推し活”をしていきましょう!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次