街を歩いていたら必ずある信号。
「青信号で渡りましょう」と教えられたけど、よく見たらどう見ても緑色じゃないですか?
誰もが一度は抱くこの素朴な疑問。実はその裏には、日本語の歴史や文化、視覚認識のメカニズムなど、ちょっとした雑学と豆知識が詰まっているんです。
この記事では、
- 「青信号なのに緑なのはなぜ?」
- 「世界では何て呼ばれているの?」
- 「信号の色ってどんな仕組み?」
といった疑問を分かりやすく解説します!
この雑学を要約すると
- 日本語の「青」はかつて緑も含む広い意味を持っていたため、信号も「青」と呼ばれている
- 世界では「green light(緑信号)」が一般的
- 信号の色は波長(nm)で決まり、緑は500〜570nmの範囲にあり、人間の目に見えやすい色
日本語の「青」は広い色の範囲をカバーしていた!
結論から言うと、日本語における「青」という言葉は、かつて緑も含む色のグループを指していたんです。
たとえば、次のような表現を見たことがあるはずです。
- 青りんご(→ 実際は緑)
- 青菜(→ 緑の葉物野菜)
- 青葉(→ 新緑の葉)
つまり、「青」という言葉は緑もまとめて指す“広い範囲のカラー”だったのです。

“青信号”って言うけど、緑だよね?



それはね、日本語の“青”が昔から“緑”も含んでたからよ。“青信号”もその名残なの。



へぇ〜。じゃあ“青りんご”も同じことか!



その通り!ちなみに英語では“green light”って言って、きちんと“緑”って言うのよ。
世界的には「緑信号」、でも日本では「青信号」
英語をはじめとする多くの国では、信号は「Red(赤)・Yellow(黄)・Green(緑)」と呼ばれています。しかし、日本ではなぜか「青信号」。
これは、文化として「青=進め」という表現が定着しており、わざわざ変更する必要がないとされているからです。
さらに、日本の教科書や法令でも「青信号」と記載されているため、国全体としてその呼び方を統一しているのです。
実は昔の信号、今より“青みが強かった”?
もうひとつ面白いのが、昔の信号の緑色は、今よりももっと“青寄り”の色だったという説。
当時は塗料や照明技術の関係で、くすんだ緑〜青緑のような色合いが主流だったようです。
そのため、「青信号」という呼び名は、当時の実際の色にもある程度マッチしていたのかもしれません。
色の正体は「光の波長」だった!
信号の色は、光の波長(波の長さ)によって決まります。波長の単位は「nm(ナノメートル)」です。
■ 信号の緑は「約500〜570nm」
青信号で使われる緑の光は、約500〜570nmの波長を持っています。
この範囲の光は人間の目に「緑色」としてもっとも鮮やかに認識されやすいため、信号にも採用されているのです。
ちょっと役立つ豆知識
- 緑信号(約500〜570nm)は、目の感度が高いため「進め」に。
- 黄信号(約570〜590nm)は、注意喚起に適した中間色。
- 赤信号(約620〜750nm)は、波長が長く遠くからでも視認しやすいため「止まれ」に。


信号の色は、デザインだけでなく視覚心理学と物理学に基づいて設計されているんですね。
まとめ
・日本語の「青」はかつて緑も含む広い意味を持っていたため、信号も「青」と呼ばれている
・世界では「green light(緑信号)」が一般的
・信号の色は波長(nm)で決まり、緑は500〜570nmの範囲にあり、人間の目に見えやすい色
信号の色ひとつとっても、言葉の歴史や科学、文化の影響が詰まっているなんて驚きですよね。
誰かと信号を見ながらこの話をしたら、きっと「へぇ〜!」と言ってもらえるはず。
そんな小ネタを、あなたの引き出しに一つ入れておきましょう!