炒め物や揚げ物に欠かせない「油」。スーパーに行くと、キャノーラ油とサラダ油が並んでいますが、「どっちを買えばいいの?」と迷ったことはありませんか?
見た目や使い方が似ているこの2つの油、実は原料や栄養成分、調理の向き不向きなどに違いがあるんです!
この記事では、キャノーラ油とサラダ油の違いを分かりやすく解説し、どんな場面でどちらを使うべきかを紹介します。
この雑学を要約すると
- サラダ油はコスパが良く、汎用性の高さが魅力
- キャノーラ油はオレイン酸が豊富で、健康志向の人におすすめ
- 調理法や目的に応じて、使い分けることが大切
サラダ油とは?

サラダ油は、複数の植物油をブレンドして作られた精製油で、名前の由来は「冷やしても白濁しない(サラダにも使える)油」から来ています。
使われる原料は、大豆油、菜種油、綿実油、コーン油などさまざま。製品によって成分が異なるため、汎用性が高く安価なのが魅力です。
特徴:
・酸化しやすい製品もある
・スーパーでよく見る一般的な植物油
・コストパフォーマンスが良い
・風味が少なくどんな料理にも使いやすい
キャノーラ油とは?

キャノーラ油は、カナダで品種改良されたアブラナ科の植物「キャノーラ(Canola)」の種子から抽出された植物油です。名前の由来は「Canadian Oil, Low Acid」から来ており、酸味や苦味が少ないのが特徴です。
特徴:
・コレステロールゼロ(※植物油全般)
・クセがなく、軽い風味
・加熱に強く、酸化しにくい
・オレイン酸(不飽和脂肪酸)を多く含む

キャノーラ油とサラダ油って、どっちが体にいいの?



キャノーラ油はオレイン酸が豊富で、悪玉コレステロールを下げる効果が期待できるのよ。



じゃあキャノーラ油のほうがヘルシーってこと?



一概には言えないわ。サラダ油はブレンド次第で成分が変わるし、安くて手軽。でも高温で使うなら、酸化に強いキャノーラ油のほうが安心かもね。
栄養価の違い
成分 | キャノーラ油 | サラダ油(大豆主体) |
---|---|---|
オレイン酸 | 多い(約60%) | やや少なめ(20〜30%) |
リノール酸 | 適度(約20%) | 多め(50%以上) |
α-リノレン酸 | 約10%含有 | 微量(ほぼ含まれない) |
オレイン酸は「悪玉コレステロールを下げる働き」があり、α-リノレン酸は体内でEPAやDHAに変化する必須脂肪酸です。健康志向の人にはキャノーラ油のほうが好まれる理由がここにあります。
それぞれどんな料理に向いている?
サラダ油:
→ドレッシング・焼き菓子・天ぷらなど幅広く使える
→風味がなく、どんな料理にも馴染むが、酸化には注意
キャノーラ油:
→炒め物・揚げ物・マリネなど、加熱調理全般に最適
→酸化に強く、長時間の加熱に向いている
価格と入手のしやすさ
一般的に、サラダ油のほうが安価で手に入りやすいです。一方、キャノーラ油はやや高価ですが、健康面のメリットを重視する人には人気です。
豆知識:油の保存方法
油は光と酸素と熱に弱いため、開封後はしっかりフタを閉めて冷暗所に保管しましょう。
特にサラダ油は酸化しやすいため、1〜2ヶ月以内に使い切るのが理想的です。
まとめ
・サラダ油はコスパが良く、汎用性の高さが魅力
・キャノーラ油はオレイン酸が豊富で、健康志向の人におすすめ
・調理法や目的に応じて、使い分けることが大切
サラダ油とキャノーラ油、それぞれの特徴を知っておけば、毎日の料理がもっと安心で美味しくなります。用途や好みに合わせて、ぜひ使い分けてみてくださいね!