「銀閣寺」と聞くと、名前から「銀色に輝く寺」を想像する人も多いでしょう。しかし、実際に訪れてみると、そこにあるのは落ち着いた木造の建物。では、なぜ「銀閣」と呼ばれるようになったのでしょうか? この記事では、銀閣寺の歴史や名前の由来、そして知ると面白い豆知識を紹介します。
この雑学を要約すると
- 銀閣寺は銀箔を貼る予定だったが、財政難で実現しなかった説がある。
- 「銀」は月光に映える美しさを表しているという説もあり、庭園の工夫にその思想が反映されている。
- 「銀閣寺」という名前は後世に付けられたもので、建設当時はそう呼ばれていなかった。
銀閣寺とは?簡単におさらい!
正式名称は「東山慈照寺(じしょうじ)」。室町幕府8代将軍・足利義政によって建立され、金閣寺(鹿苑寺)と並ぶ有名な寺院です。銀閣寺のシンボルともいえる「観音殿(かんのんでん)」は、現代でも多くの観光客を魅了しています。
では、なぜ銀閣寺は銀色ではないのでしょうか?
銀閣寺は本当に銀色じゃなかったの?
① 「銀箔を貼る予定だった説」
一説によると、足利義政は祖父・足利義満が建てた金閣寺(全体が金箔で覆われた豪華な建築)に対抗し、銀箔を貼る計画を立てていたと言われています。しかし、義政の死や財政難などの理由で工事は中断され、結果的に銀箔が施されないまま現在の姿になったという説があります。
② 「月光に映える美しさを表現した説」

銀閣寺って、金閣寺みたいに銀箔を貼る予定だったの?



その説もあるけど、実は『銀』の意味は別にあるとも言われているよ。



どういうこと?



銀閣寺は、昼間よりも月明かりに照らされた夜の姿が美しいと言われているんだ。白い砂が敷かれた庭園も月光を反射して幻想的な雰囲気を醸し出す。だから、金閣寺に対して『銀』の美を追求したという説があるよ。
この説は、義政が「わび・さび」の美学を重んじていたこととも関連しています。金閣寺の豪華さとは対照的に、銀閣寺は質素ながらも洗練された美しさを持つのです。
③ 「後世の人がつけた名称説」
実は、義政が建てた当時は「銀閣寺」という名前ではありませんでした。金閣寺と対比する形で後世の人々が「銀閣寺」と呼ぶようになったとも言われています。
銀閣寺の魅力と豆知識
銀閣寺は、ただの「銀色じゃない寺」ではありません。実は、境内には知ると面白いポイントがいくつもあります。
白砂でできた「向月台(こうげつだい)」と「銀沙灘(ぎんしゃだん)」
庭園には、白砂で作られた「向月台」と「銀沙灘」という構造物があります。これは月光を反射して庭園を明るくするための工夫。まさに「銀の輝き」を表現したものですね。
まとめ
・銀閣寺は銀箔を貼る予定だったが、財政難で実現しなかった説がある。
・「銀」は月光に映える美しさを表しているという説もあり、庭園の工夫にその思想が反映されている。
・「銀閣寺」という名前は後世に付けられたもので、建設当時はそう呼ばれていなかった。
銀閣寺は、その落ち着いた美しさや「わび・さび」の精神を感じることができる名所です。訪れる際には、ぜひ夜の静寂の中で月明かりに照らされる銀閣寺を想像してみてください。