この雑学を要約すると
- 初めて発売されたシャーペン「エバーシャープ」が由来
- ペンシルとペンは語源が違う
- アメリカではシャーペンをあまり使わない
なぜシャーペンは”シャープ”ペンシルなのか?その由来について簡単に解説していきます。
初めて販売されたシャーペンが「エバーシャープ」という商品名だったから
シャーペンは1830年代にアメリカではじめて考案され、その商品名が「エバーシャープ(常に”尖っている”)」というものでした。
明治時代に日本に入ってきて、大正時代に電機メーカー「シャープ」の創設者、早川徳次によって国産第一号のシャーペン「エバー・レディ・シャープ・ペンシル」が発売されました。
そしてこの商品名が「シャープペンシル」と呼ばれる由来となりました。
また、社名からもわかる通り、この商品が社名の由来となっています。
「シャーペン」は和製英語であり、英語では「メカニカルペンシル(機械仕掛けの鉛筆)」または単純に「ペンシル」といいます。なお、英語でシャープペンシルというとシャープ=尖った ペンシル=鉛筆でただの「尖った鉛筆」という意味になります。
ペンシルとペンは何が違うのか?
シャーペンは正しくいうとシャープペンシル。では”ペンシル”とボールペンの”ペン”は何が違うのでしょうか。
ペンシル(pencil):黒鉛を使用した筆記具の総称
ペン(pen):インクを使って書く筆記具の総称
つまり、原料が黒鉛を使っているのか、インクを使っているかの違いということになります。
どちらも同じ「pen」という単語が入っていますが、語源が別のものからきているのも面白いポイントです。
「pencil」はラテン語で「小さなしっぽ」を意味します。こちらは鉛筆の先の形状からなんとなく想像がつくと思います。
「pen」はラテン語で「鳥の羽根」を意味します。なぜ鳥の羽根なのかというと、昔のペンは羽ペンを使っていたためです。
語源はまったく違うのに現代では同じ筆記具の名前となっているところが面白いですよね。
アメリカではシャーペンをあまり使わない?
シャーペンが発明されたアメリカですが、実はそれほど使われていないようです。
アメリカの学校では小学生までは鉛筆、中学生からボールペンを使うように指導されるためであるとされています。
その理由については諸説あります。
①ローマ字では線が太くなっても読めるため鉛筆で問題ない
②間違っても消さずにそれを残しておく慣習がある
③消す習慣があまりないため日本に比べ消しゴムの品質が悪く消しづらい
一方で日本でシャーペンが愛用される理由として、書き続けても字が太くならず、画数の多い漢字を書くのに適しているからであると考えられます。
まとめ
・シャーペンは初めて発売された「商品名」が由来
・ペンシルとペンは語源が違う
・アメリカではシャーペンをあまり使わない