世界遺産の登録数が一番多い国はどこ?ランキング形式で紹介

この雑学を要約すると

  • 世界遺産が一番多い国は中国
  • 文化遺産はヨーロッパ、自然遺産は大陸地域に多い
  • 日本は12位

世界中の文化財や自然を登録している世界遺産はどこの国が多く登録されているか気になったことはありませんか?
この記事では世界遺産が登録されている数が多い国をランキング形式でご紹介します。

目次

世界遺産とは

世界遺産とは、1972年のユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)に基づいて世界遺産リストに登録された文化財、景観、自然など、人類が共有すべき「顕著な普遍的価値」を持つ物件のことで、移動が不可能な不動産が対象となっています。

ユネスコとは、国際連合教育科学文化機関(United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization、略称:UNESCO)の略称で、国際連合の経済社会理事会の下におかれた、教育、科学、文化の発展と推進、世界遺産の登録などを目的とした国際協定です。

1945年に44カ国の代表が集い、イギリス・ロンドンで開催された国連会議において採択された「国際連合教育科学文化機関憲章」(ユネスコ憲章)に基づいて1946年に設立されました。

世界遺産はその内容によって文化遺産、自然遺産、複合遺産の3種類があります。

文化遺産:記念工作物、建造物群、遺跡のうち、歴史上、芸術上あるいは学術上顕著な普遍的価値を持つものを対象としている

自然遺産:「無生物又は生物の生成物又は生成物群から成る特徴のある自然の地域であって、鑑賞上又は学術上顕著な普遍的価値を有するもの」「地質学的又は地形学的形成物及び脅威にさらされている動物又は植物の種の生息地又は自生地として区域が明確に定められている地域であって、学術上又は保存上顕著な普遍的価値を有するもの」「自然の風景地及び区域が明確に定められている自然の地域であって、学術上、保存上又は景観上顕著な普遍的価値を有するもの」を対象としている。

複合遺産:文化と自然の両方について、顕著な普遍的価値を兼ね備えるものを対象としている。

世界遺産登録数ランキング

2023年現在の世界遺産の数は、文化遺産、自然遺産、複合遺産すべてを合わせて1199あり、遺産を持つ国は168カ国あります。
文化遺産のほうが多く登録されており全体の約7割、自然遺産が約3割登録されています。
それでは一番多くの世界遺産を持つ国についてご紹介いたします。

※この記事では、複合遺産については文化遺産と自然遺産それぞれに+1足して独自に集計しています。(複合遺産が多い国は相対的に登録数が少なくなってしまうため)

世界遺産全体の登録数TOP5

第1位:中国(61)
第2位:イタリア(59)
第3位:フランス(53)
第4位:ドイツ(52)
同第4位:スペイン(52)

※()内は登録数

文化遺産の登録数TOP5

第1位:イタリア(53)
第2位:ドイツ(49)
第3位:スペイン(46)
第4位:フランス(45)
第5位:中国(43)

自然遺産の登録数TOP5

第1位:中国(18)
第2位:オーストラリア(16)
第3位:アメリカ(13)
第4位:カナダ(12)
第5位:ロシア(11)

日本のランキング

全体:12位(25)
文化遺産:12位(20)
自然遺産:12位(5)

TOP20

順位文化遺産自然遺産合計
1中国431861
2イタリア53659
3フランス45853
4ドイツ49352
4スペイン46652
6インド35843
7メキシコ29837
8イギリス29534
9ロシア201131
10イラン25227
11アメリカ131326
12日本20525
13ブラジル16824
13オーストラリア81624
15カナダ111223
15トルコ21223
17ギリシャ19221
18ポーランド15217
18チェコ16117
18ポルトガル16117
※複合遺産を文化遺産、自然遺産にそれぞれ+1カウントして集計しています。

まとめ

複合遺産を文化遺産と自然遺産にそれぞれ1カウントすると、全体数では中国が1位、文化遺産の数はイタリアが1位、自然遺産の数は中国が1位となりました。

文化遺産は歴史のあるヨーロッパ諸国に多く、自然遺産は自然が豊かな大陸地域に多い傾向にあることがわかりました。

ぜひ、旅行する際には世界遺産が多い国に行って世界遺産を巡る旅をしてみてはいかがでしょうか。

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