ガソリンスタンドの給油が“自動で止まる”秘密とは?

車を持っている人なら誰でも使うガソリンスタンド
給油ノズルを差し込んでレバーを引くだけで、タンクがいっぱいになると「カチッ」と音がして自動的に止まりますよね。

「どうやってガソリンの満タンを判断しているの?」

そんな疑問に答えるべく、この記事ではガソリン給油の自動停止の仕組みについて、わかりやすく解説していきます。

この雑学を要約すると

  • ガソリン給油が自動で止まるのは「ベンチュリ効果」を使った空気圧の変化を利用している
  • ノズルの小さな穴がガソリンで塞がれることで圧力が変わり、給油が止まる
  • 給油後に無理やり入れ足すのはNG!車にも環境にもよくない
目次

自動で止まるのはなぜ?給油ノズルの秘密

ガソリンスタンドのノズルは、タンクが満タンになると自動で給油を止める仕組みが組み込まれています。これは「ベンチュリ効果」という物理現象を利用したシステムです。

●ベンチュリ効果とは?

流体(ここでは空気やガソリン)が狭い管を通るとき、速度が上がる代わりに圧力が下がるという現象です。給油ノズルにはこの原理を利用した小さな空気の通り道(ベンチュリ管)が内蔵されています。

マナブ

タンクの中が見えないのに、どうして“満タン”ってわかるの?

知恵の妖精ミネル

それはね、ノズルの先端にある小さな穴がポイントなのよ。この穴からは空気が吸い込まれていて、タンクが空のときはスムーズに吸えるの。でもガソリンが穴をふさぐと、空気の流れが止まって圧力が変化するの。すると自動でレバーを解除して給油を停止するのよ。

マナブ

へぇ〜!そんな仕組みだったんだ!

もっと詳しい自動停止の仕組み

1,給油中は、ノズルの中を空気が流れている
ノズルの内部には細い管があり、先端に小さな穴があります。給油している間はここから空気が吸い込まれ、ノズル内部でベンチュリ効果が発生しています。

2.ガソリンが小穴をふさぐと…
タンクがいっぱいになるとガソリンがこの小さな穴を塞ぎ、空気の流れが遮断されます。

3.圧力の変化を感知して自動停止!
空気が吸えなくなるとノズル内部の圧力が変化。それを感知した仕組みがレバーを自動で解除し、「カチッ」と止まります。意外にもこれは電気的に検知しているわけでなく、シンプルな原理で作動させているのです。

【豆知識】ガソリンは入れすぎると危険?

満タンで止まったあとに無理やり追加で入れるのはNGです!

なぜなら、燃料タンクの中には空気の逃げ道(通気口)やガソリン蒸気を回収する装置(チャコールキャニスター)があるため、それを塞いでしまうとガソリンが漏れたり、環境に悪影響を与えたりする可能性があるからです。

まとめ

・ガソリン給油が自動で止まるのは「ベンチュリ効果」を使った空気圧の変化を利用している
・ノズルの小さな穴がガソリンで塞がれることで圧力が変わり、給油が止まる
・給油後に無理やり入れ足すのはNG!車にも環境にもよくない

当たり前のように使っているガソリンスタンドにも、こんなにも緻密な物理の仕組みが隠れていたなんて驚きですよね。次回給油する際は、ノズルの「カチッ」にもちょっと注目してみてください!

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