「アメフトはごついヘルメットに分厚い防具。なのにラグビーはほとんど何もつけずにガチでぶつかってる…。これって大丈夫なの?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
この記事では、アメリカンフットボールとラグビーの違いに注目し、「なぜラグビーは防具をつけないのか?」という点について、わかりやすく解説していきます。
ケガのリスクやルール、プレースタイルの違いを知ると、両スポーツへの見方がガラリと変わるかもしれません!
この雑学を要約すると
- ラグビーはプレーの継続性と安全なタックル文化から、防具をつけないスタイルが主流
- アメフトは瞬間的な激突が多く、重装備がなければ危険
- 防具が安全とは限らず、逆に危険なプレーを引き起こす原因にもなる
そもそもアメフトとラグビー、どう違うの?
特徴 | アメリカンフットボール | ラグビー |
---|---|---|
防具 | フル装備(ヘルメット・ショルダー等) | ほぼなし(マウスピース程度) |
プレースタイル | 短時間に戦略的なプレー | 継続的で流動的なプレー |
交代 | プレイごとに可能 | 限られた交代枠のみ |
タックルの方法 | 正面からの激しいヒット | ケガを避けるための安全なタックル |
防具なしで平気なの!?ラグビーが防具をつけない理由
ラグビー選手も確かに激しくぶつかり合います。
それでもなぜ重い防具をつけないのでしょうか?
それには、いくつかの理由があります。
理由1:プレーの継続性と安全性
ラグビーはプレーが途切れずに連続して進むスポーツ。
重い防具は体力を奪い、試合のテンポを崩しかねません。
また、意外かもしれませんが、防具があると「これで大丈夫」と安心してむしろ危険なタックルをしてしまう傾向があります。
ラグビーではそれを避けるために、あえて防具を軽装にしているのです。

でもラグビーの選手がぶつかってるの見ると、めちゃくちゃ痛そうだよ…!



確かに見た目はハードだけど、ラグビーには“安全なタックルの技術”があるんだよ。頭から突っ込むのは禁止されているし、肩で相手の腰あたりを狙って倒すのが基本なんだ。



なるほど!だからラグビーは“受け身”も含めて訓練されてるんだね。



うん。防具をつけないからこそ、自分も相手もケガをしないタックルが求められるんだ。
アメフトは「装備ありき」の競技設計
一方、アメフトはプレーごとに区切られるため、一回一回のプレーが爆発的な力のぶつかり合いになります。
そのため、防具をつけないと命に関わるレベルの衝撃が起きるのです。
アメフトの選手は時速30km以上のスピードで正面衝突することも。これを素手で受けたら大ケガは避けられません。
だからこそ、ヘルメットやショルダーパッドなど、頑丈な装備が不可欠なのです。
豆知識:プロテクターがあると“無意識に強く当たってしまう”?
アメリカの研究では、「防具を着けた状態だと、人は無意識に強くタックルしてしまう」という結果が出ています。
つまり、防具が安全をもたらす一方で、攻撃的な行動を助長してしまう側面もあるのです。
ラグビーが防具を使わないのは、選手同士が“加減”する文化を守るためでもあるんですね。
ラグビー選手の多くは“柔道”の受け身を練習している!
安全な倒れ方を身につけることで、ノーガードでもケガを最小限に抑えているのです。
日本のラグビーチームでも、柔道経験者がサポートするケースが増えているとか。
まとめ
・ラグビーはプレーの継続性と安全なタックル文化から、防具をつけないスタイルが主流。
・アメフトは瞬間的な激突が多く、重装備がなければ危険。
・防具が安全とは限らず、逆に危険なプレーを引き起こす原因にもなる。
いかがでしたか?アメフトとラグビー、どちらも激しく魅力的なスポーツですが、その違いには深い理由が隠されています。
防具の有無ひとつ取っても、ルールや文化、安全への意識が大きく関わっているのです。
もしこれまで「どっちも同じようなスポーツでしょ?」と思っていたなら、今日からはちょっと見方が変わるかもしれませんね!
それぞれの競技が持つ魅力と背景を知ることで、スポーツ観戦がもっと面白くなるはずです。