この雑学を要約すると
- 日本でいうパーカーは正しくは「フーディー」
- パーカーは「フード付きの防寒着」を指す言葉
日本ではフード付きのスウェット地の服は「パーカー」と言いますが、実は海外では違う服の意味であることをご存じですか?この記事ではパーカーの本来の意味も一緒に簡単に解説していきます。
日本でいうパーカーは正しくは「フーディー」
パーカーは日本ではフード付きのスウェット地の服を指しますが、これは日本だけの表現になります。
海外では日本でいうパーカーは「フーディー(hoodie)」といいます。
海外でパーカーというと、「フード付きの防寒着」を指します。
パーカーの語源はイヌイット語のパーカ(Parka)で、アザラシやシカなどの動物の皮を使ったフード付きの防寒着を意味します。今では真冬に着るようなフード付きの防寒着やダウンジャケット、撥水加工のマウンテンパーカーを指します。
海外のお店で、
「I’m looking for a parka.(パーカーをさがしているのですが。)」
と店員さんに伝えると、フード付きのダウンジャケットやマウンテンパーカーを案内されてしまうので注意しましょう。
正しくは、「I’m looking for a hoodie.」と伝えましょう。
ユニクロではアメリカと日本で商品名を変えている
ユニクロのアメリカのサイトと日本のサイトを比較してみると、商品名を日本向けに変更しているものが確認できます。
同じ商品の商品名を見てみると、
■アメリカ
「Sweat Full-Zip Long-Sleeve Hoodie」
■日本
「スウェットフルジップパーカ(長袖)」
このようにHoodieをパーカに変更しています。
もちろん、他のブランドでは海外と同じく正しく「フーディ」と付けているところはありますが、ユニクロでは商品名にフーディという名前を付けないあたりに日本での「パーカー」という呼び方がいかに定着しているかが伝わってきますよね。
(余談ですが、アメリカでの販売価格が日本より数千円も高いことに驚きました。。。)
なぜ日本ではパーカーになったのか
なぜ日本ではフーディーのことをパーカーという呼び方が定着したのかははっきりしていません。
しかし、第二次世界大戦後にアメリカからアノラックと呼ばれるフード付きの防寒着(これも元はイヌイットの防寒着でParkaとほぼ同義)が日本に入ってきた時に、Parkaと呼ばれるものも存在していたためといわれています。
日本でいうパーカーは必ずフードがついているため、「フード付き」=「パーカー」という認識が定着したのではないかと推測されます。
まとめ
・日本でいうパーカーは正しくは「フーディー」
・パーカーは「フード付きの防寒着」を指す言葉